横浜プロテスタント史研究会では、8月を除いて毎月第3土曜日に横浜指路教会で例会を持っています。
この研究会は1981年9月19日に発会式を行ない、横浜指路教会の会員で、当会の代表であったヘボン研究家の故高谷道男会員が「ハリス―日本宣教への功績」と題して発表して以来今日まで継続し、2012年1月で332回を数えます。会の目的は「横浜開港に伴うキリスト教史の研究」として出発しましたが、現在は当初の目的からさらにその研究の範囲が広がってキリスト教史全般を対象とする研究になってきています。会員は95名、事業としては研究発表、史料の発掘作業、情報交換、機関紙の発行等を行なっています。
この会が発足したのは横浜開港資料館との関係が深い。大桟橋の近くにあるこの資料館は1981年6月に開館、高谷会員が理事をされていた関係から資料館の一室を借りて研究会が始まりました。これより以前、1979年10月「ヘボンと横浜」というタイトルで『市民グラフ ヨコハマ』という写真入りのものを横浜市市民局市民活動部広報課広報センターから出版(72頁)、第2版まで出版されました。編集に携ったメンバーは、このまま解散するのは惜しいといって多くの同人を募って研究会を持つようになりました。
当研究会の出版物としては、1988年には太田愛人会員編『外人墓地に眠る人びと』(キリスト新聞社)が発行され、13人が執筆そのほとんどが当研究会のメンバーです。また1992年1月、横浜プロテスタント史研究会編『図説 横浜キリスト教文化史』を有隣堂から出版、好評を得ました。同時に展覧会を開きました。1992年1月3日から15日にかけて有隣堂文具店(馬車道)で開催、入場者数派4,800人を超え大盛況でした。さらに2009年9月『横浜開港と宣教師たち―伝道とミッション・スクール』(有隣新書)を出版、売れ行き良く2版まで発行しました。これらの出版を通して研究の領域が広まるとともに質も深まり、横浜プロテスタント史研究会は新たな発展をみました。さらに研究上の情報や交流を図るために1988年9月より会報を発行し、49号まで発行、2007年9月には41号までの会報を合本にして出版しました。会報の内容は毎月行なわれる研究発表を要約したものや研究上の情報を主に掲載しています。
研究会の会場は、1990年6月以降横浜開港資料館から横浜指路教会に会場を移して今日まで来ています。
毎月の研究会案内はホームぺージや横浜指路教会の掲示板に掲示すると同時に、会員には毎月葉書でご案内しています。会員ではなくても面白いテーマで聴講を希望される方はどなたでも出席でき、一回かぎりのご参加でも結構です。またご入会された方には毎月葉書でのご案内のほか、会報などを定期的に送付しておりますので、ご参加をお待ちしております。
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